内容:私は見てしまったんです。勇気を出して告発したいとは思っているんですが、やはりこのご時世に職を失うかもしれないような、危ない綱渡りはちょっと避けたいと思っていまして。でも、こんなことは許されるべきことではないということはわかっています。これ以上は心の中にしまっておけない…だから、匿名による告発をお許し下さい。私はある国立病院に勤める看護婦です。担当は第一外科。高名な先生が医局長をなさっています。医局長はとっても立派な方ですが、その息子さんがどうしようもない人間で、親の七光りで医師をしている屑のような男なんです。その男が、私が担当する男性患者の妹さんに卑劣な行為を続けているんです。そんな光景を目の辺りにした私は…恐怖に身がすくんでしまいました。しかし、これは本当にあってはならないことです。だから…この手記をマスコミに託します。早期の改善を祈って止みません。