内容:なじみのイタリアンレストランで楽しい夕食をすませ、食後のコーヒーを2人で飲みながら取り留めの無い会話をしている時だった。「この前サラダドレッシングが凄く美味しいお店あったじゃない?」「…ん?そんな店行ったっけ?」「え?あ、そうか…。友達と行ったんだった」ほんの少し、2人の間に気まずい沈黙があったのを覚えている。その時はそれ以上深く考えないようにしていたのだが、僕にもう少し勇気があったならきっと聞いていたのだろう。本当に友達と行ったのか?…と。でも、きっと大丈夫だ。妻は決して裏切ったりしないだろうから…。