内容:ケイトは、不破が見た怪物に思い当たることがあった。以前、本で読んだ邪教の呪いである。彼を良く思わない邪教の信奉者によって、その怪物は出現したのだ。前任のシスターは、きっと何かに気付いて手掛かりとなる言葉を残したのだ。「いずれにしても、邪教の力が働いていることは間違いないですわ」不破とケイトは、手掛かりを調べる為に書庫にこもった。すると古文書からあることが分かった。邪教の影響が受けやすいのは聖なる処女、しかも、霊感の強い者ほど症状が出やすいと。つまり、この条件に当てはまったのが真琴で、大学に検査に来た時は、距離的にその影響下に無かったから症状が現れなかったのだ。そして書物には、邪教から身を守るのもまた、処女の力であると記されている。それも、「トレス・マリアス」…三人の聖処女の祈りが最も有効だと。だが、島内に邪教の手掛かりは無い…。