内容:同じクラスで仲が良くなった沙耶。部活に入ってないことも一緒だったから、二人でいつも一緒に帰ってた。今日もいつも通りの帰り道。駅ビルに寄って新しい服見たいよね、って、そんな話をしながらの帰り道。まるでいつもと変わらない帰り道だったのに…。突然背後から口を塞がれて、羽交い絞めみたいにしてずるずると引きずられている。状況が全くわからない。今私の身に何が起こっているのか、全くわからない。はっと気付いて沙耶のほうに視線を送る。沙耶も何人かの男に私と同じように羽交い絞めにされ、どこかへ引きずられていく。助けて…!叫ぼうにも、口を塞がれてもごもごと篭った声しか出せない。とっさに噛み付くとか、そういうことすら出来なかった。だってあまりにも突然で、一体何が起こっているのか分からなかったんだから。